タイガー・ウッズ マスターズ出場へ 右足切断危機乗り越えた「身体的に疑問ない」
「米男子ゴルフ・マスターズ」(7日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
予選ラウンドの組み合わせが5日発表された。タイガー・ウッズ(米国)はルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)、ホアキン・ニーマン(チリ)と回る。昨年2月に自動車事故で右足に重傷を負ったウッズは公式会見に臨み、「現時点ではプレーすると感じている」と出場の意向を示した。最終決定は6日のハーフラウンド後としたが、2020年11月の同大会以来のツアー復帰となる。
勝てると思わない限り大会には出場しないとしてきた全盛期からのスタンスは不変。今大会、勝てると思うかとの質問には「そう思う」と即答。出るからには優勝を目指す。
この日も練習場でフルショットに近いスイングを披露。「うまく打てる。ゴルフの観点から見れば、身体的にできることに何の疑問も持っていない」と手応えがある一方で「今は歩くのが大変」。オーガスタの高低差の厳しさはツアー屈指。1日18ホールを歩き、4日間を戦い抜けるか。
右足切断の危機を乗り越え、つらいリハビリもこなしてきた。医療関係者の尽力や、ファンや仲間の励ましがあって今週を迎えた。「僕にとってより重要なのは、応援してくれた人たちにありがとうと言うこと」。1997年に初めてグリーンジャケットに袖を通してから25年。過去5度制覇の王者は、自信に満ちた穏やかな表情で話した。