松山英樹 史上4人目の連覇へ「自信持って頑張りたい」 マスターズ7日開幕
「米男子ゴルフ・マスターズ」(7日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
予選ラウンドの組み合わせが5日発表され、史上4人目の大会連覇を目指す松山英樹(30)=LEXUS=は、ジャスティン・トーマス、アマチュアのジェームス・ピオット(ともに米国)と同組になった。前年覇者として公式会見に臨み、雷雨で練習が中断されるまで練習場で調整した。金谷拓実(Yogibo)は元世界1位のジャスティン・ローズ(英国)らと、アマチュアの中島啓太(日体大4年)は2012、14年大会覇者のバッバ・ワトソン(米国)らと同組。出場の意向を示したタイガー・ウッズはルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)、ホアキン・ニーマン(チリ)と回る。
マスターズ・チャンピオンと呼ばれ続けるには、再び勝つしかない。松山は「今年もいいプレーができるように頑張りたい」と史上4人目の大会連覇へ意欲を示した。
優勝者としてオーガスタ・ナショナルGCの名誉会員となり、大会にはこの先いつでも出場できる。今年は自身がホスト役を務めたチャンピオンズ・ディナーにも毎年出席する。ただツアーの各大会で「マスターズ・チャンピオン」と紹介されるのは先週まで。グリーン・ジャケットをクラブハウスの外に持ち出せるのも1年間だけだ。
「なくなったら心配なので1回もクリーニングに出せていない」と大切に手元に置いてきた緑の上着。この1年で何回着たか問われた松山は「そんなに着ていない。ずうっと見てるだけ。もっと着ておけばよかった」と言って笑わせたが、今年も勝てば再びその権利を得られる。
幸いにも今週、3月初旬から悩まされてきた首の左側から背中にかけての痛みは出ていない。「フルショットをしていなかったので、正直どういう状態か把握しきれていない。でも、そんなに暗い感じには思っていない」と前向きだ。
何より今は大きな心の支えがある。「去年ここで優勝できて、その自信が(昨秋の)ZOZOとか(今年1月の)ソニー・オープンの優勝につながった。今年もその自信を持って頑張りたいなと思います」と余裕がある。
会見後、オーガスタは激しい雷雨に見舞われて公式練習が午前11時頃に中断。その後、この日の練習はすべて中止となった。これも「きょうの雨が降る前の時間と明日を有効に使っていきたい」と話していた松山にとっては想定内。慌てることなく練習場でパッティングまでの調整を済ませ、クラブハウス前でTVインタビューを笑顔で終えた。
予選ラウンドはJ・トーマス、ピオットと同組。トーマスには2017年の全米プロ選手権で最終日に競り負けて涙した。手負いの前年王者が、昨年つかんだ大きな自信をぶつけるには格好の相手だ。