アマ蟬川泰果 通算11アンダーで単独首位浮上 杉原大河と“Wタイガー”躍進
「男子ゴルフ・関西オープン・第2日」(15日、よみうりCC=パー71)
東北福祉大4年のアマチュア蟬川泰果(せみかわ・たいが、21)が6バーディー、2ボギーの67で回り、通算11アンダーで前日の2位から単独首位に躍り出た。今大会は中学3年から連続出場し、初の予選通過となった。片岡尚之(24)、星野陸也(25)=興和、比嘉一貴(26)の3人が1打差の2位で追う。
蟬川泰果。「たいが」と読む名前はタイガー・ウッズ(米国)に由来する。競技にも参加するゴルフ好きの父・佳明さん(61)が名付けた。本家のタイガーは先週のマスターズで、大けがをした昨年2月の自動車事故から復帰した。予選を通過し、72ホールをプレーする姿に、蟬川は「僕も頑張ろう」と励まされた。
前日からショットがさえる。コースが狭く、各選手がドライバーの選択をためらうホールが多い中、前日同様に13ホールでドライバーを使った。
「気持ち悪くなければドライバーでいきたい。逆に刻む方が気持ち悪い。攻めていった方がいいことがある」
やみくもには振っていない。昨年から短く握るドライバーのコントロールショットを磨く。「平均で300ヤードは超えていると思う」。飛距離は通常のスイングとほとんど変わらない。
東北福祉大が輩出する数々の名選手の中で、蟬川が最も影響を受けたのは3月に卒業した杉原大河(たいが、22)。今大会に主催者推薦で出場する杉原はこの日、スコアを3つ伸ばし、99位から40位に巻き返した。お察しの通り、杉原の名前の由来も…。不屈の精神で戻ってきた46歳のウッズに沸いたマスターズ翌週は、ゴルフ界のスーパースターにあやかる20代が大会を盛り上げる。