渋野日向子 1打届かず予選落ち 次戦全米女子OP「出直します」
「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・第2日」(20日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー72)
今季国内初戦で、67位から出た渋野日向子(23)=サントリー=は2バーディー、3ボギーとスコアを一つ落とし、通算3オーバーの69位で予選落ちした。本格参戦する米女子ツアーで成長した姿を全く見せられず、不安を抱えたまま再渡米して次戦、6月2日開幕の全米女子オープンに向かうことになった。通算7アンダーの首位に今季4勝の西郷真央と、国内メジャーのサロンパス・カップを制した山下美夢有、申ジエ(韓国)が並んだ。
最後もまた課題にしていたミスが出た。最終18番のグリーン。渋野は上り7メートルのバーディーパットを打つと、ボールが止まる前に歩き出してしまった。
「もう完全に入れにいきた過ぎて、引っ掛けました」。米国でも出ていたミスの修正に取り組んできたが「最後の最後にまたやってしまった」。バーディーを逃し、予選通過に1打足りなかった。
貫くはずだったマネジメントも、出だしの1番パー4で右ラフからの第2打が奥にピンがあるグリーンの奥に外すなどしボギー。「しょっぱなからやってしまった。何回同じことやるんだろう」
前半のフェアウエーキープは1度だけ。「それ以前の問題。ドライバーが右へのミスが多かったので、マネジメントどうこうでもなかった」と組み立てようがなかった。
もちろん、意地も見せた。13番で2オン3パットのボギーを打った後、14番は4メートルの長いパーパットを沈めた。15番はグリーン脇からの第4打を「怒りでした」とチップインパー。16番パー5でのバーディーにつなげた。
「毎回のように課題が見つかって、試合でクリアできるようしっかり練習しているつもりなんですけど。するたんびにまた課題が増えてっていう状況」
マネジメント、パッティングの引っ掛け、100ヤード以内の精度向上に、ティーショットのスイング固め…。特に「緊張感のある中でのショットのスイングの再現性の低さが、今週は出てしまった」。
来週に再渡米し、次戦はメジャー第2戦の全米女子オープン。最後に「出直します」と大きな声で宣言して会見を終えた渋野は、練習場がクローズとなるまで打ち続けた。