松山英樹「イライラ」出遅れ2オーバー ダッシュ失敗で56位発進
「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第1日」(19日、サザンヒルズCC=パー70)
メジャー通算2勝目を目指す松山英樹(30)=LEXUS=は1バーディー、3ボギーの72と振るわず、首位と7打差の56位でスタート。他の日本勢も出遅れた。メジャー4勝のロリー・マキロイ(英国)が5アンダーでトップ。4月のマスターズ以来の試合となったタイガー・ウッズ(米国)は4オーバーの99位だった。
「ちょっとイライラしすぎて…。コメントが見つからないです」。松山が声を絞り出すように言った。4日前のAT&Tバイロン・ネルソン最終日に自身初めて18ホールで10打伸ばし、今大会は公式優勝候補ランキング9位に挙げられていたが、よもやの大苦戦。「いいショットもパットも一回もなかった。見えないミスもすごく多かった」と振り返り、何度も「最悪」と繰り返した。
インから開始し、10番、11番はいずれも1パットのパーでしのぐなど出足から苦しんだ。14番で2メートルが入らず、ついにボギーが先行。15番で取り返しはしたが、16番でバンカーから寄せきれずにまたボギー。そこからは全くチャンスが来なかった。
開幕2日前に首筋を痛め、プレー中も左手首を気にするシーンがあった。それでも「(影響は)全く何もない。外す場所がめちゃくちゃ悪かった。そこに打てる力がなかった」と、あくまで技術的な問題であることを強調した。いきなり首位まで7打差を追う展開。「(明日に向けては)分かんないですね、今は。いいプレーができるようにしたいなと思います」と懸命に前を向いた。