今平周吾 2週連続V「いい感じ」 残り4Hで3打差追いつきPO際立つ勝負強さ
「男子ゴルフ・ゴルフパートナー・プロアマ・最終日」(22日、茨城県取手国際GC=パー70)
2打差を追い2位で出た今平周吾(29)=ダイヤ=がスコアを五つ伸ばし、大槻智春と近藤智弘をプレーオフの末に破って優勝した。谷原秀人が2016年7月に達成して以来となる2週連続優勝でツアー通算7勝目を挙げた。2勝目を狙った大槻は昨年大会と同じようにプレーオフで敗れ、近藤は14年以来の勝利を手にすることはできなかった。
2週連続優勝という快挙にも、今平は変わらない。「うれしい。ショットの調子が良く、パットもそこそこ入ってくれてよかった。2週連続はやってみたかったので意識した」。淡々とした口調で喜びを語った。
14番が終わり首位を走っていた大槻とは3打差離れており、「今日は厳しいかな」と頭をよぎった。16番で2メートルのバーディーチャンスを外したときも「ちょっと厳しいかな」と再び消極的な考えが浮かんだ。それでもプレーオフに持ち込むと、最後は3メートルにつけた近藤より先に「入れないと決められる」と5メートルをねじ込み、勝負強さを見せた。
コロナ禍はシーズン中も強度の高いウエートトレーニングで自らを追い込んだ。力持ちにはなったが「スイングの感覚が鈍った」。そこで今オフから重りをチューブに持ち替え、自分の体重を使いながらスイングの動きを意識したトレーニングに変更。「いつもはシーズンの後半から上がってくるのに、今年は前半から調子が上がりいい感じできている」
前週は全英オープンの出場権を獲得。23日は全米オープン予選会に出場するが「切符を取りたい」。海外メジャーへの挑戦は疲れを吹き飛ばす刺激になっているのかもしれない。