河本結 計27ホール猛チャージで4位浮上 「自信ない」けど「私が上位にいないと」
「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第3日」(28日、メイプルポイントGC=パー72)
悪天候で順延された第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われた。19位から第3ラウンドに臨んだ河本結(23)=リコー=は1イーグル、4バーディーの66で通算10アンダーとし4位に浮上。首位と6打差ながら2019年アクサ・レディース以来の通算2勝目に意欲を見せた。2位から出た小祝さくらが大会コースレコードタイの64をマークし、16アンダーで単独トップ。2打差2位はサイ・ペイイン(台湾)、5打差3位は桑木志帆。
この日の10ホール目、第3ラウンドの1番パー5のイーグルが猛追の合図だった。220ヤードの第2打を5番ウッドでピン奥5メートルにつけた河本は、ズドンと真ん中から沈めて右拳を強く握った。さらに4バーディーを加えて10アンダーまで伸ばし、計27ホールの長い一日を終えた。
朝は午前3時15分に起床。前日の残り、アウトの9ホールをプレーして約1時間40分後には第3ラウンドへ。気温30度近い暑さの中でも「米国でもこういう経験はあった」と意に介さなかった。
その米女子ツアーに挑戦したのは2020年からの1年半。失意のまま撤退したが、日本でも以前のようにはプレーできなかった。
持ち味はショットなのに「(グリーンに)乗らないでは話にならない」。目澤秀憲コーチとのスイング改造も今季開幕に間に合わなかったが、切羽詰まって助けを求めた弟で男子プロの力(22)のアドバイスに救われた。
「インパクトゾーンは長く、フォローはコンパクトに」。前週のブリヂストン・レディースは11位。3日間ノーボギーの今大会を含め、5週連続で予選を突破中だ。
「正直、自信はない」。でも、だからこそ「自信過剰ですけど『私が上位にいないと盛り上がらないでしょ』という気持ちでプレーしてます」。どん底を経験した河本に、首位との6打差はあってないようなものだ。