古江彩佳は2位 初優勝ならずも10戦目で自己最高順位に充実感「95%です」
「米女子ゴルフ・バンクオブホープ・マッチプレー・最終日」(29日、シャドークリーク=パー72)
準決勝と決勝が行われ、22歳の古江彩佳(富士通)は決勝で2009年全米女子オープン選手権を制したチ・ウンヒ(韓国)に3アンド2(2ホール残して3ダウン)で敗れた。本格参戦1年目の米ツアーで初優勝を逃したが2位は自己最高位。準決勝ではリリア・ブ(米国)を2アンド1で下した。獲得賞金は約14万2千ドル(約1800万円)。チ・ウンヒは通算6勝目で賞金22万5千ドル(約2860万円)を獲得した。
前日は39ホールをこなし、そして最終日は準決勝から33ホールを闘い抜いた古江は「体力はぎりぎり大丈夫」と笑った。優勝をあと一歩で逃したが、充実感たっぷりに「(満足度は)95%です」。米ツアー本格参戦4カ月で予選落ちなし、10戦目で自己最高の2位になり、すっかり自信をつけたようだ。
決勝では7番を終えて1アップとリードしたが守れなかった。9番パー5では相手が第3打をそのままカップインさせるイーグル。勢いにのみ込まれ、16番でボギーをたたいて力尽きた。「ウンヒ選手がなかなかリズムに乗せてくれなくて、それがずっと続いた。うまいですよね」と相手をたたえた。
次週はメジャー第2戦、全米女子オープンに挑む。今年は昨年優勝の笹生優花や畑岡奈紗、渋野日向子、大ブレーク中の西郷真央ら日本勢も多数出場。世界ランク上位者の多くは今週の大会を休んで調整に充てた。だが、古江はあえて出場し、実戦で勝負勘を磨いた。次の大舞台でさらに本領を発揮しそうだ。