西郷真央 初メジャーで上々発進 日本勢最上位18位「明るい気持ちでラウンドできた」
「米女子ゴルフ・全米女子オープン選手権・第1日」(2日、パインニードルズGC=パー71)
日本ツアーで今季10戦5勝と大ブレーク中の西郷真央(20)=島津製作所=と小祝さくらが70で回り、15人が出場している日本勢最上位の18位につけた。トップとは6打差。昨年2位の畑岡奈紗は71で28位。渋野日向子は76の125位、大会連覇がかかる笹生優花は77の133位と大きく出遅れた。ミナ・ハリガエ(米国)が64を出し、単独トップに立った。
日本最強女子、西郷が初のメジャーでも本領発揮だ。飛距離は大柄な欧米の選手に劣るが、正確性では負けない。第1Rのフェアウエーキープ率は100%、グリーンを外したのは3度だけ。18位で発進し「緊張はまったくなかった。自分のプレーに徹することができた」と、上々の初日を満足げに振り返った。
11番で3メートルにつけてバーディー先行。16番パー3ではピン手前2メートルにつけた。その後も安定したプレーを続けて、この日は大きなミスがなかった。
前日は一緒に回る選手のスタッツを研究していた。「日本では、特にそういったことはしない。トップ10に入っている飛距離の人がいたので『うわ、すごい組に入ったな』と思った。20ヤードはずっと置いていかれた。自分はヘッドスピードを抑えてでもフェアウエーをとらえることを最優先にした」。20歳らしからぬ冷静な戦略が功を奏した。
初めてのメジャーは、「すれ違うボランティアの方全員が『ハーイ!』と声をかけてくれる。明るい気持ちでラウンドできた」と気分がよさそうだ。食事は同行する母親にお任せ。「アジアンスーパーで買い物をしてもらって、カレーだったりスパゲティとか。今日は何かな」と楽しみにしていた。