西村優菜 収穫の首位発進 全米女子オープンでトップ選手の技術とメンタル吸収
「女子ゴルフ・宮里藍サントリー・レディース・第1日」(9日、六甲国際GC=パー72)
全米女子オープンから帰国初戦となった西村優菜(21)=スターツ=が8バーディー、1ボギーの65でラウンドし、7アンダーで林菜乃子と並んで首位に立った。1打差3位に藤田さいきがつけ、4アンダー4位に2週連続優勝を目指す稲見萌寧ら6選手。全米女子オープン20位の小祝さくら、前年覇者の青木瀬令奈、アマチュアの吉田鈴(日本ウェルネススポーツ大2年)らが3アンダーで10位につけた。
世界を体感した西村が、その成果の一端を披露した。出だしの10番パー4はグリーン右手前からのアプローチを58度のウエッジで沈めてバーディー発進。「久しぶりにビッグスコアを出せてうれしい」と7アンダーで終えた初日を振り返った。
全米女子オープンでは予選落ちした翌日も現地の練習場で硬いグリーン周りのアプローチに取り組むなど、日本ではできない技術習得に励んだ。何よりの収穫は、海外選手のプレーに向き合う姿勢を間近で見られたこと。特に優勝したミンジ・リー(オーストラリア)は「最終日も短いパットを何度も外したのに気にしない」といい、イメージを焼き付けて帰ってきた。
「淡々とプレッシャーを感じずにやってる。そういうプレースタイルを目指してみようと思ってラウンドして、楽しかった」。後半の2番パー4で1メートルのバーディーパットをカップに蹴られてパー。「何で外してしまったんだろう」と引きずるところを「1回くらい、いいや」と受け止め、3番からの2連続、6番からの3連続バーディーにつなげた。
今大会は2位以内に7月の全英女子オープン(スコットランド)出場資格が付与される。全英への思いは「もちろんある」というだけに頑張りどころ。前夜は久しぶりに湯船に漬かってリフレッシュし、「爆睡でした」と時差ぼけもない。「明日も楽しんで60台を出したい」と淡々と前向きにプレーする。