「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・第１日」（２３日、カメリアヒルズＣＣ＝パー７２）

　山下美夢有（２０）＝加賀電子＝が９バーディー、１ボギーで大会コースレコードタイとなる６４をマークし、８アンダーで単独トップに立った。１打差２位に稲見萌寧、２打差３位にささきしょうこと佐藤心結（みゆ）の２人がつけた。２週連続優勝がかかる西村優菜ら４選手が５アンダーで５位。前年覇者の菊地絵理香は４アンダーで９位。

　２番パー４で８メートルを決めたのが、バーディーラッシュの号砲だった。４番パー３は１１メートルを沈めるなど計９バーディーを奪い、大会コースレコードタイの８アンダー、６４。「終わってみれば９個もバーディーを取れた。ショットが安定していた」と振り返った。

　前日もコーチで父の勝臣さんが帯同し、スイングをチェック。普段より球の弾道が低いと指摘された。「硬いグリーンだと止まらない球。ちょっと弾道を高く意識して、考えてやってました」

　７番パー４では１メートル、続く８番パー５は２メートルにつけるなど１０番まで４連続バーディー。「父に見てもらってなかったら（弾道の低さを）気づかないままプレーしていた。見てもらって自信になった」と、コーチの助言が的中した。

　６４は国内メジャー初制覇となった５月のワールド・サロンパス・カップの初日に出したツアーでの自己タイ。「（自己新を）達成したい、９アンダーで終わりたい気持ちはあったが、なかなかうまくいかない感じ」と苦笑いしたが、最終１８番パー５も球はラフ、左足だけバンカー内の難しい第３打をグリーンに乗せてパーセーブ。強風予報の２日目も死角はなさそうだ。