学士女子プロ・小野祐夢 4位発進 後半戦の出場権確保のため「上位を目指したい」

 「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(6月30日、戸塚CC西C=パー72)

 プロ7年目の小野祐夢(24)=ニチコン=が7バーディー、2ボギーの67で回り、首位と2打差の5アンダーで4位につけた。7アンダーの首位は李知姫(韓国)、6アンダーの2位にサイ・ペイイン(台湾)とペ・ソンウ(韓国)が続き、小野と並ぶ5アンダーに稲見萌寧、吉田優利ら5人。2週連続Vが懸かる木村彩子は4アンダーの9位。

 プロテスト合格当時「コアラに似てるって言われます」と無邪気に話していた小野も、あと2週間で25歳。ツアープロとしての戦いの合間に勉強を続け、2017年から5年間かけて今年3月に早大人間科学部健康福祉学科eスクール(通信制)を卒業。数少ない学士女子プロだ。

 2番でバーディー先行も3番、4番で連続ボギー。だが「1ホールずつ切り替えて、集中してプレーできたし、パッティングがよかったです」と12番で8メートルを沈めると、13番で3メートル、15番ではグリーン奥からチップインも決めて7バーディーを奪った。

 「先々週、初めてパッティングコーチ(橋本真和さん)のレッスンを受けたんです。私の場合はリズムを意識することでラインもよく見えてきました」。メトロノームのように一定のリズムを刻む音と光が現れる動画をスマホに入れ「寝る前も起きてからももちろんラウンド前も見て、自分の中に植え付けてパッティングしてます」

 前週までの出場17戦で予選通過は6試合。次週のニッポンハムレディス終了時点で行われるリランキングの暫定順位は50位とピンチだ。後半戦出場権を確保するためには35位程度までランキングを上げる必要がある。「しっかりいい位置で予選を通って、上位を目指したい」。涼しげな笑顔を武器に熱い戦いに挑む。

 ◆小野祐夢(おの・ひろむ)1997年7月13日生まれ。岐阜県土岐市出身。9歳でゴルフを始め、岐阜・帝京大可児高を卒業後、16年プロテストに一発合格。20-21シーズンのステップアップツアーで2勝し、同ツアー賞金ランク2位。今春、早大人間科学部健康福祉学科eスクール(通信制)を卒業。161センチ、54キロ。

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