原英莉花お目覚め“ハマの女王”へ 39位から2打差V圏イッキ浮上 武尊VS天心から刺激
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第2日」(1日、戸塚CC西C=パー72)
前日39位発進の原英莉花(23)=NIPPON EXPRESSホールディングス=が6バーディー、1ボギーの67をマーク。通算6アンダーとして、一気に首位と2打差9位のV戦線に浮上した。地元横浜での通算5勝目へ、ロックオンだ。小野祐夢、吉田優利、大出瑞月の3人が8アンダーで首位に並び、青木瀬令奈ら5人が7アンダーの4位に続く。
5月のゴールデンウイーク明けには「泥まみれだったんですよ、頭の中の人(自分)が」と思い通りにいかないゴルフを嘆いていた原。その後「でもお風呂に入ってくれました(笑)」と、いったんは悩みが晴れたかと思いきや、6月には「新しいスイング、完成には1年ぐらいはかかるんじゃないかと」。覚悟を決めたはいいが、やはり気持ちは曇っていた。
それが「他のスポーツのニュースとかを見て、例えば武尊さんと天心さんの試合とか。東京ドームが埋まるほど熱烈な闘い、命を削ってやっている人たちを見て、同じスポーツ選手なのに私は何をやってるんだろうと思った」と原。「へこたれている自分が嫌だった」と心に火がついた。
横浜生まれの横浜育ち。“着火”直後に地元大会が巡ってきたのだから頑張らないわけにはいかない。「今週は取り組んでいること(新スイング)も大事だけど、結果も求めたい」。この日は出だしの10番で7メートルのバーディーパットを沈めると、13番パー5では2オンしてイーグル逃しのバーディー。ショットでもパットでも見せて今季4度目の67で、優勝戦線へ急浮上した。
師匠・尾崎将司の指令で、最近はジャンボ邸内に作られたショートコースを頻繁に回っているという。「5メートル四方ぐらいの小さなグリーンで18ホールあるんです」。その成果で、ショートアイアンからショットの精度が上がってきている様子。不安だった腰の状態も、もう大丈夫。「ハマの女王」目指して、残り2日間での逆転を目指す。