ささきしょうこ 急造キャディーでベストスコア「68」 首位と2打差4位浮上
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第3日」(2日、戸塚CC西C=パー72)
前週悔しい逆転負けを味わったささきしょうこ(26)=日本触媒=が4バーディー、ノーボギーのベストスコア68をマーク、前日の11位から首位と2打差の通算9アンダー4位に浮上した。この日はスタート前に同行キャディーが体調不良でダウンするというアクシデントを乗り越えての好プレーだった。青木瀬令奈が11アンダーまで伸ばして単独首位に立ち、1打差の10アンダー2位に吉田優利とユン・チェヨン(韓国)が続いている。
午前3時過ぎ。熟睡中のささきのもとに連絡が入っていた。「ちょっとやばいかもしれない」。発信元は同行キャディーの山下慶弘さん。「朝起きてすぐ私から連絡したら、ちょっと体調が悪いと。どう聞いても熱中症の症状だったので、もう本当に命に関わることなので休んでくださいと。急いでJLPGAに電話して…」。会場到着時点ですでに戸塚CCのハウスキャディーがスタンバイ。ささき本人の不安とは裏腹、ベストスコアのラウンドが待っていた。
この日最高難度となった1番を1パットパーで切り抜けると、4番までパープレーの後、5番、8番のパー3でともに4メートルのバーディーパットを決めた。「どちらも微妙なラインだったんですけど、キャディーさんに相談して、後押ししてもらいました」。最終18番ではピン右手前3・5メートルにつけ、四つ目のバーディーでフィニッシュ。68で首位と2打差の単独4位浮上だ。
前週のアース・モンダミン・カップでは2日目から単独首位を走りながら、最終日76で1打差惜敗。それでも「悔しかったけど、よかったところだけを見て気持ちを切り替えた」という。気にしていた今季後半戦出場優先順位は4位に上がり、今週こそ思い切って2018年三菱電機レディース以来のツアー4勝目を狙える好機だ。
「最終日は伸び伸びプレーしたい。スコアを伸ばして結果を待ちたいと思います」とベストプレーを誓ったささき。“災い転じて福”としたい最終日だ。