予選落ち確実のタイガー・ウッズが涙 聖地での全英は「最後かも」18番での万雷の拍手に目頭押さえる
「男子ゴルフ・全英オープン選手権・第2日」(15日、セントアンドルーズ・オールドコース=パー72)
146位から出たタイガー・ウッズ(米国)は、1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの75でスコアを三つ落とし、通算9アンダーで競技を終えた。
予選通過がきわめて難しい状況で18番グリーンに帰ってきたウッズを、スタンドのギャラリーが万雷の拍手で迎えた。ウッズは歩きながら、何度も目頭を押さえるしぐさを見せた。
昨年2月の自動車事故から復帰し、全英オープンは2019年大会以来の出場。過去3度優勝し、そのうち2000年、05年の2度がこの聖地・セントアンドルーズで挙げている。
最後は1メートルのバーディーパットがカップに蹴られてパーでフィニッシュ。ウッズは右手で帽子を取って頭上で振り、ギャラリーの大歓声に応えた。
ホールアウト後、ウッズは「1995年からここに来ているが、次はいつになることやら…。次回(セントアンドルーズ開催の全英オープンは)は2030年頃だと思うが、そのときまでプレーできるかどうかわからない。だから、このセントアンドルーズでの全英オープンは、私にとって最後になったかもしれないと思う」と話した。
その上で18番での自身の感情について「ファン、大喝采、温かさ。信じられないような気持ちだった」と振り返り「今後の全英オープンもプレーできると思うが、その先もずっとプレーし続けられるかどうか。ここに大会が戻ってきたときに、まだプレーしていられるかどうか」と繰り返した。