古江彩佳 母の運転する助手席での“あゆライブ”が試合の息抜きに
「米・欧州女子ゴルフ・スコットランド・オープン・最終日」(31日、ダンドナルド・リンクス=パー72)
米ツアールーキーの古江彩佳(22)=富士通=が大逆転で初勝利を挙げた。9位から開始し、ボギーなしの10バーディーをマークし、コース新記録の62と猛チャージをかけて、スタート前の4打差をひっくり返した。大会新記録の通算21アンダーをたたき出し、後続に3打差をつけて初V。日本ツアー7勝の古江は、昨年12月のQスクール(出場予選会)を突破してツアーメンバーとなり、今回が16試合目だった。
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昨年1月、古江とフィギュアスケート女子の坂本花織(シスメックス)との同級生対談を本紙で企画した。当時、古江は飛行機移動となる沖縄と北海道以外のすべて試合に、母ひとみさんの運転する車で移動していると話していた。例えば千葉から四国、そこからフェリーで宮崎と、春から秋まで日本列島を縦断していた。
ジュニア時代からの習慣をひとみさんは「歌わないといけないから」と説明。浜崎あゆみの大ファンだという古江は、ライブ映像を見ながら歌うことが息抜きで、移動の助手席がその時間になる。「行くぜ、アリーナ!」と古江がコールすると、ひとみさんも「テンション上げて、最終日~!と会場入りしている」と話してくれた。
心身ともに母が支える二人三脚の苦労は計り知れないが、「好きなことが仕事になって幸せ」と話していた古江。それはひとみさんにとっても何よりの幸せなのだと思う。(デイリースポーツ・船曳陽子)