「女子ゴルフ・ＮＥＣ軽井沢７２・第１日」（１２日、軽井沢７２Ｇ北Ｃ＝パー７２）

　勝みなみ（２４）＝明治安田生命＝が国内での連続ノーボギーを８７ホールに伸ばし、記録の残る１９９０年以降では昨年、山下美夢有がマークした８６ホールを上回る新記録を達成した。前週のＡＩＧ全英女子オープンから帰国。７３ホール連続ボギーなしで今大会に臨み、１５番パー４がボギーとなるまで継続した。５バーディー、１ボギーの６８、４アンダーで６位につけた。

　記録は全く意識していなかった。国内では７３ホール連続ボギーなしでこの試合を迎えた勝は前半を３バーディー、ノーボギー。後半も１２番パー３を１メートルにつけてバーディーを奪い、続く１３番パー５でのパーで山下の記録に並んだ。

　１４番パー４は第２打をピン手前９メートルにつけて２パットで楽々とパー。８７ホール連続の新記録を達成した。「全然意識してなかった。（ホールアウト後）さっき誰かに『新記録だよ』と言われて」

　それがよかったのか悪かったのか。直後の１５番パー４はドライバーでのティーショットをダフってチョロ。１５０ヤードも飛ばなかった。２１７ヤードの第２打も乗らずボギー。更新直後に連続記録が途絶え、「記録を聞くと、１５番はやってしまったと思う。ちょっと悔しかった」と苦笑いした。

　７月末の楽天スーパー・レディースは、４日間大会初のノーボギー優勝の快挙。その１週前の最終日最終ホールからボギーなしは続いていた。前週の全英女子は１０オーバーで予選落ちし、「また一からだと思っていた」のだという。

　記録にこだわりはないが、攻撃的なゴルフが身上の勝にとっては意味のあるノーボギーの記録だ。「だいぶ成長を感じる。これこそメリハリ。取れるホールを取って、守るホールは守るというのができていると思う」

　英国からの帰国便で紛失した、母・久美さんの「心の支え」というダッフィーのぬいぐるみが入ったスーツケースも見つかり一安心。「４アンダーでいいスタートが切れた。また頑張りたい」と前に進む。