岩井千怜が涙の初V 姉・明愛と抱擁「ワクワクするプレー見せられた」ニューヒロイン誕生
「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・最終日」(14日、軽井沢72G北C=パー72)
首位から出た岩井“ツインズ”の妹・千怜(Honda)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算13アンダーで初優勝を果たした。勝みなみ、植竹希望、吉田優利、岡山絵里、堀琴音、吉本ひかるの6人が2打差の通算12アンダー2位に並んだ。双子の姉・明愛は通算1アンダー53位だった。
最終18番1メートルのパーパットがカップに蹴られると、ギャラリーから大きなため息が漏れた。それでもウイニングパットとなる短いボギーパットをしっかりと決め、両手を突き上げて万歳。大きな瞳から大粒の涙が流れ落ちた。
グリーンサイドで見守った姉の明愛と歓喜の抱擁。家族の暖かい祝福を受けると、また熱い涙があふれた。「最後は2パットで上がりたかったけど、緊張で外してしまった。でも、優勝の瞬間はすごくうれしかったです」。20歳の初戴冠をかみしめた。
初の最終日最終組から首位タイで出て堂々のプレーを展開した。10番でバーディーを奪って通算12アンダーとし、首位の吉本に並ぶと、11番で5メートルのフックラインを読み切って単独首位に立ち、右手でガッツポーズを連発。13番で3メートルのバーディーパットを決めて突き離した。
2位グループに2打差で迎えた18番は第2打がピン右奥10メートルにオン。バーディーパットを1メートルオーバーし、返しのパーパットは外したが、残った50センチのウイニングパットをしっかりと沈めた。
「今日1日、ファンの皆さまがワクワクするようなプレーを見せられたんじゃないかと、今は冷静に思っています」。女子ゴルフにまたひとり、ニューヒロインが飛び出した。