全米女子アマV17歳馬場咲希 横峯さくらも魅力感じた強心臓な飛ばし屋
「女子ゴルフ・全米女子アマチュア選手権・決勝」(14日、ユニバーシティープレース・チェンバーズベイ=パー73)
マッチプレーによる決勝(36ホール)が行われ、17歳の馬場咲希(日本ウェルネス高)がモネ・チャン(21)=カナダ=を11アンド9の大差で下して優勝した。日本勢の大会制覇は1985年の服部道子以来で37年ぶり2人目となった。前半18ホールを7アップで折り返し、後半も22ホール目から6ホール連続で奪い決着。来年のメジャー、全米女子オープン選手権やAIG全英女子オープンなどの出場権を獲得した。
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馬場のプレーを初めて見たのは5月に千葉で行われた国内ツアー、ブリヂストン・レディースだった。別の選手の組についていて、たまたま隣のホールの2打目地点にずいぶん飛ばしている選手がいると気づいた。それが馬場だった。同組の横峯さくらより20~30ヤードは飛んでいたと思う。
ホールアウト後に聞くと「将来、メジャーで優勝するのが夢」「人が見てると飛ぶ。飛距離は270ヤードくらい」などとうれしそうに話していた。ギャラリーの前でプレーする経験は少ないはずなのに、見られている方が力を発揮できるというのだから恐れ入る。
そのとき明かしたプレー中の会話の様子も衝撃的だった。昨年2月に長男を出産したママさんゴルファーの横峯が「息子を将来、プロゴルファーにしたい。どういう育成をしたのか?」と、馬場のキャディーを務めた父・哲也さんに質問したのだという。
哲也さんが横峯に聞いたのならわかるが、話はその逆。それほど馬場のゴルフに魅力を感じたということか。(デイリースポーツ・足利 渉)