金谷拓実 ホールインワンで首位発進 新アイアンで達成「メーカーの方も喜んでくれる」

 「男子ゴルフ・セガサミーカップ・第1日」(18日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)

 国内では今季3戦目の金谷拓実(24)=ヨギボー=が16番パー3でホールインワンを達成。その勢いに乗って66で回り、6アンダーで首位に立った。ツアー2年目の清水大成(23)=ロピア=と18年目の上井邦裕(39)=三好CC=が5アンダーで追っている。

 冷たい雨を切り裂くようにグリーンに向かったボールは、ピンの3メートル手前に落ち、そのままカップに吸い込まれた。前半に回った16番パー3は、この日実質185ヤード。金谷はプロに入って初めてのホールインワンを見届けると、クラブを手から離して万歳した。

 「5番アイアンでした。雨が強くて右からの逆風だったけれど、手応えがよかった。入った瞬間は見えましたよ」。新しいアイアンに替えたばかり。「ヘッドが小ぶりでいろんな球筋を打ちやすい。メーカーの担当の方も喜んでくれるでしょう」

 ルーキーシーズンだった昨季は2勝し、賞金ランク2位。その勢いに乗って、今季は海外に軸足を移した。だが、現実は厳しかった。メジャーは3試合に出てすべて予選落ち、全米オープンは本戦出場もならなかった。米ツアーでは決勝に進めない試合が続き、日本に戻って出た試合も11位と20位。ゴルフ人生で、これほどうまくいかなかった年はない。

 だが、ホールインワンの後、吹っ切れたようにショットがピンに絡み、ほかの17ホールは4バーディーでボギーなしだった。「16番でいいプレーができたので、心の余裕があった。またいろんなことを改善していければいい」。北海道の洋芝で自信をつければ、海外の芝対策にもつながる。金谷の巻き返しが始まった。

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