馬場咲希 パリ五輪で帰ってくる!トップと1打差惜っしー「頑張ろうと思いました」
「女子ゴルフ・世界女子アマチュアチーム選手権・最終日」(27日、サンノムラブラテシュ=パー72)
日本はサンノムラブラテシュを回り、六つスコアを伸ばして通算12アンダーで順位を三つ上げて3位に入った。優勝のスウェーデンと1打差だった。個人で全米女子アマ選手権覇者の馬場咲希(17)=日本ウェルネス高=は70とし、通算6アンダーでトップと1打差の4位。上田澪空(東京・共立女二高)は二つスコアを伸ばして通算1オーバーで16位、橋本美月(東北福祉大)は四つ伸ばして4オーバーで28位となった。
チームでも個人でもトップから1打差だった。熾烈(しれつ)な優勝争いが終わりを告げる最終組の、18番での戦いをグリーン脇で見守った馬場は「悔しい」と何度も繰り返した。全米女子アマ選手権に続く頂点へ肉薄したからこそ残念がるが、今大会でも才気は十分見せた。
チーム戦では首位と7打差でスタートし「思い切って攻めるゴルフをしたい」との思いを貫いた。1番と4番でスコアを落としたが、いずれも次のホールで攻めてバーディーを取り返した。
リーダーボードで日本の暫定1位を確認した後の12番パー5。ピンまで250ヤードの左ラフからの第2打では3番ウッドを強引に振ってグリーン手前に運び、バーディーにつなげた。
最終日はドライバーやパットが安定しなかったが、自身は2日目からの3日間は全てアンダーパー。世界を飛び回り、大会初日に「いい睡眠は取れていない」と吐露していた身長175センチの17歳の大器は、万全な状態ではなくても日本の表彰台に貢献した。
今回は2024年パリ五輪の会場でもプレーし「さっきギャラリーの人も『2024年にここでやるから待ってるね』と言ってくれて、本当に頑張ろうと思いました。オリンピックは夢の舞台なので、本当に本当に頑張りたい」。スポーツの祭典への思いも深まる夏になった。