河本力 国内史上4組目きょうだいV 29日は姉・結の誕生日「いいプレゼントかな」

 「男子ゴルフ・Sansan・KBCオーガスタ・最終日」(28日、芥屋GC=パー72)

 首位と1打差の2位から出たツアールーキーの河本力(22)=フリー=が通算16アンダーでツアー初優勝した。女子ツアー1勝の姉・結(24)に続く優勝で、男女それぞれのツアーできょうだいが優勝する「きょうだい優勝」は史上4組目。この日は70で回り、首位でスタートした李尚熹(韓国)を逆転した。

 強い潮風が吹き付けるグリーンで3メートル半のウイニングパットを沈め、高々と右手を挙げた。大会史上最年少の22歳でツアー初制覇を達成した河本は、試合後のインタビューで「お父さん、お母さんにまず初めに電話したい」と話すと、思わず目に涙がにじんだ。

 李尚熹と並んで迎えたパー5の最終18番は、2打目が大きく右にそれたが、3打目をピンに寄せた。ともにバーディーパットを残す中、先に打った李は外した。決めれば優勝という一打は「すごく緊張して手が震えた」と振り返ったが、落ち着いてカップに沈めた。

 女子ツアーで活躍する姉・結の影響で7歳からゴルフを始めた。29日は結の24歳の誕生日で「いいプレゼントになったかなと思います」と笑った。結も19年に女子ツアーで優勝しており、日本人のきょうだいが国内の男女両ツアーを制するのは史上4組目となった。

 プロ1年目で初めて経験する最終日最終組を終えて「こんなに苦しい戦いとは知らなかった」と胸をなで下ろした。さらなる目標は、同じ愛媛県松山市出身で憧れの松山英樹に続く米メジャー挑戦だ。ティーショットの平均飛距離が今季トップ(323・75ヤード)の“飛ばし屋”は「松山さんのように強くなって、いずれは米国のメジャーで優勝したい」と力強く夢を語った。

 ◆河本 力(かわもと・りき)2000年3月3日生まれ。松山市出身。21歳。松山聖陵高2年時の全国高校選手権春季大会で優勝。同年夏の世界ジュニア選手権は15-18歳の部男子で日本勢最高の6位。日体大3年時の20年日本オープンは5位でローアマを獲得。昨秋は下部ツアー・ABEMAツアーのTIチャレンジin東条の森で同ツアー4人目のアマチュア優勝を達成し、同年12月にプロ転向。昨年12月のQTは74位。1学年上の姉は女子ツアー1勝の河本結。183センチ、86キロ。

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