松山英樹 最終戦は11位締め 故障と闘った1年「よく体がもってくれた」

 「米男子ゴルフ・ツアー選手権・最終日」(28日、イーストレークGC=パー70)

 順延された第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、最終ラウンドの18ホールを回った松山英樹(30)=レクサス=は70と伸ばせず、通算13アンダーで11位だった。首位と6打差の2位で最終ラウンドを出たロリー・マキロイ(英国)が66で、通算21アンダーとして逆転優勝。今季3勝目、通算22勝目を挙げ2016、19年に続く3度目の年間王者に輝いた。今季のツアーは終了。2022-23年シーズンは9月15日に開幕する。

 松山はショットがやや乱調だった。1番パー4でラフからの第2打がグリーンを越え、寄らず入らずでボギーが先行。4番パー4と6番パー5でも第2打を曲げ、ボギーとなった。

 それでも後半は粘りを発揮した。ともにパー4の13、14番はティーショットを曲げながらもパーセーブ。最終18番パー5は第2打を大きく左に曲げてグリーンサイドのギャラリーに打ち込み、第3打をバンカーに入れながらも、最後は3メートルを決めてパー。笑顔で歓声に応え、今季を締めくくった。

 初日こそ首の痛みが気になるそぶりを見せたが、その後は痛みがなかった様子。プレーについては「ちょっとしたことがうまくいかなかった、という感じ」と残念そうだったが、4日間を完走したことには「よく体がもってくれたなと思う」とうなずいた。

 今季は昨秋、日本開催のZOZOチャンピオンシップと今年1月のソニー・オープンの2勝を挙げた。一方、3月に首から肩甲骨周辺にかけ痛みが出て、1カ月近く戦列を離れるなど故障にも悩まされた。「どうしたらけがが少なくできるのかってことを考えながらプレーしていけたらいいなと思う。その分、練習もできていないのが少なからずある。来季は良い状態で戦えるようにしたい」

 来季は米ツアー参戦10年目。「一つの目標だったのでうれしい。次の試合に向けて良い準備をしたい」と上だけを見据える。次戦は来季の開幕戦か、米国選抜と世界選抜が対戦する2戦目のプレジデンツカップになる見通しだ。

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