お盆を過ぎて、各ツアーも秋の陣に向けて動き出しましたね。

　男子のＫＢＣオーガスタではルーキーの河本力選手が初優勝しました。誠におめでとうございます。まあ彼の魅力はなんと言ってもその飛距離ですよね。ドライバーの平均飛距離が３２４ヤードでトップですが、２位を２０ヤード以上離しているというのは驚異的です。だいたい他の選手より３０ヤードくらいは飛んでいる、ということでしょうから、これは大きなアドバンテージですよね。

　もちろんゴルフは飛ぶだけの勝負ではありませんが、優勝を経験したということで、今まで以上に彼と一緒に回る選手はやりにくくなるでしょうね。小技をもっと磨けば、これから先が本当に楽しみな選手ですね。

　女子のニトリレディースは稲見萌寧選手が大会連覇を飾りましたね。大会の舞台は小樽ＣＣということで、彼女は洋芝が合うのかもしれませんね。

　実は私は小樽ＣＣのメンバーでして、７月にも３ラウンドしてきましたが、やはりいつ行っても難しいコースです。フェアウェイでもボールが若干沈んでいるように見えますし、恐らく女子のパワーでは、ラフからはフライヤーにはならずに、通常より飛ばなくなるはずです。海外の試合にあまり興味がないと言っている稲見選手が洋芝が得意というのも、不思議というかもったいない気もしますが…。

　連覇といえば、シニアツアーのファンケルクラシックで私も昨年に続く連覇を目指しましたが、３９位に終わってしまいました。大会前までは調子も良かったのですが、ちょっと夏負けというか体調が思わしくなく、精神的にも集中することができませんでした。続くマルハンカップもそんな感じで全くゴルフになりませんでした。やはり夏場は体調管理が最重要だと痛感させられましたね。

　まずはトレーニングがしっかりできる体調に戻して、これからの秋の陣に備えたいと思います。

　◆田村尚之（たむら・なおゆき）１９６４年６月２４日生まれ。廿日市市出身。修道中時代に関西ジュニアで優勝。高校、大学ではいったんゴルフを離れ、東京理科大卒業後、マツダ勤務時代に再開。現在は呉市の河商に勤務する。アマ時代の主な成績は日本ミッドアマ優勝３度、日本オープンベストアマなど。倉本昌弘プロの勧めでプロ転向を決意し、１３年プロテストに一発合格。シニアツアー通算２勝。１７３センチ、６５キロ。家族は妻と２子。長女は中国放送の田村友里アナウンサー。