「男子ゴルフ・フジサンケイ・クラシック・第１日」（１日、富士桜ＣＣ＝パー７１）

　２週連続優勝を目指す大型ルーキー、河本力（２２）＝フリー＝が２度の２連続を含む５バーディー、１ボギーの４アンダー６７で回り、首位と３打差の７位と好位置からの発進となった。７アンダー６４を出した片岡尚之が首位に立ち、堀川未来夢、岩崎亜久竜が６アンダー６５で２位。石川遼は１オーバー７２で６９位と出遅れた。

　桁外れの飛距離にものをいわせ、河本がスコアを伸ばした。インから出て、１２番パー４はティーショットを２番アイアンで打ち、残り１５９ヤードを９番アイアンで３メートルにつけてバーディー先行。実測２５５ヤードの１３番パー３は４番アイアンで５０センチに乗せた。「今週もいい状態でやれている。精神的にもいい感じです」と振り返った。

　同組の堀川が「あれだけ飛ぶと争う気にならない」とあきれたほどの“飛距離ショー”はまだ続く。２０８ヤードの１６番パー３も７番アイアンで２メートルにピタリと乗せ、後半に入っても４９３ヤードの８番パー４で１Ｗの第１打を３７０ヤード余り飛ばし、残り１２０ヤードの第２打を５４度のウエッジで２メートルにつけて楽々バーディーを奪った。

　前週Ｓａｎｓａｎ　ＫＢＣオーガスタでプロ初優勝を果たし、今週は２週連続Ｖに期待がかかる。家族には「優勝直後の試合で予選落ちするのが一番よくない」とくぎを刺されているが、将来の目標を米ツアーに置くだけに、国内で１勝したくらいで慢心はない。

　「まだ世界ランクは４００位くらいだし、まだまだ。そこは自覚して、（第２日からも）自分にできることを精いっぱいやりたい。１日４アンダーという目標をクリアできるように頑張ります」。男子ゴルフ待望のスターが誕生するか。