宮本勝昌 通算11アンダーで首位 シニアと掛け持ち充実「ゴルフ人生で一番楽しい」
「男子ゴルフ・パナソニック・オープン・第2日」(23日、小野東洋GC=パー72)
ツアー通算12勝で50歳の宮本勝昌(シーミュージック)がボギーなしの6バーディーで66をマークし、通算11アンダーで単独首位に立った。アマチュアだった昨年にこの大会を制し、今大会がプロ転向初戦の中島啓太(22)=日体大4年=は71で、通算4アンダーの47位。石川遼(31)=CASIO=は通算1アンダーで予選落ちした。
ベテランの円熟味が光った。混戦の上位争いで、6バーディーをマークして初日の4位から首位に浮上した宮本は「上々の出来。うまくピンチでパーを取り、流れを切らさないようにした」と目尻を下げた。
ドライバーの飛距離は300ヤードに届かなくなってきたが、正確性を重視。この日も大きく曲げることなくラウンドした。2日間、36ホールでボギー一つと安定し、パー3の17番ではティーショットを約1メートルにつけて、やすやすとバーディーを奪った。
8月28日に50歳となり、今季シニアツアーに初参戦。レギュラーツアーとの掛け持ちで「50歳から55歳くらいまでしか経験できない。シニアには味があるし、両ツアーに出られて、ゴルフ人生で一番楽しいかも」と、充実した日々を過ごしている。
新型コロナ流行前、2019年5月の中日クラウンズ以来のツアー優勝が懸かる。「このままいい位置をキープし、優勝争いに加わりたい」と残り36ホールに視線を向けた。