河本力 逆転Vでツアー2勝目 ルーキーのシーズン複数回優勝は85年以降3人目快挙

 「男子ゴルフ・バンテリン東海クラシック・最終日」(2日、三好CC西C=パー71)

 首位と4打差の2位から出た河本力(22)=フリー=が69で回り、通算13アンダーとして逆転優勝した。約1カ月ぶりのツアー2勝目。ツアールーキーがシーズンに複数回の優勝を遂げたのは2013年に4勝を挙げた松山英樹、20-21年シーズンに2勝を挙げた金谷拓実以来、詳細な記録が残る1985年以降では3人目。首位から出た桂川有人は1打差の2位だった。

 18番はパット勝負となった。首位で並ぶ桂川が5メートルを外すと、河本はほぼ同じ位置からバーディーパットを決めて右拳を突き上げた。緊迫の競り合いを制し、逆転でつかんだ2勝目に「うれしくて言葉が出てこない」と満面の笑みを浮かべた。

 大きかったのは15番パー5のイーグルだ。池越えとなる残り214ヤードからの第2打をピン2メートルにつける会心のショットを披露。16、17番を落としたが、この「完璧だった」という豪快な一打が最後にものをいった。

 ツアー屈指の飛ばし屋で今大会の平均飛距離は約326ヤードでトップ。ドライバーショットで大きく前進し、何度もチャンスをつくった。これまでは大きなミスも出るために抑えめで打つこともあったが、最近は「飛距離を武器にできるようになった」と技術力の向上に自信を深めている。

 賞金ランキングを6位に上げ、目標だったZOZOチャンピオンシップの出場権に近づいた。22歳のホープは「もっと強くなって米国に行けるよう努力したい」と海の向こうに大きな夢を描いた。

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