松山英樹40位で連覇ならず バーディー締めも「すごく悔しい」
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・最終日」(16日、アコーディアG習志野CC=パー70)
31位から出た前年覇者の松山英樹(30)=LEXUS=は2バーディー、3ボギーの71でスコアを一つ落とし、通算3アンダーの40位で大会連覇はならなかった。日本勢ではプロ転向3戦目の中島啓太と20歳の久常涼が通算9アンダーで12位に入った。2位から出たキーガン・ブラッドリー(米国)が4バーディー、2ボギーの68で二つ伸ばして1打差を逆転し、2018年のBMW選手権以来4年ぶりの通算5勝目を挙げた。
納得のいくパッティングで締めた。18番パー5で、松山は5メートルのバーディーパットを真ん中から沈めた。「タッチとラインと自分の思ったストロークがやっとできた。最後にたくさんのギャラリーが見ているところでバーディーで終われて良かった」。帽子を取って万雷の拍手に応えた。
逆襲を期した最終日だったが最初からつまずいた。「1番からミスしてしまい、次のいいパッティング、きっかけを探すのがなかなか大変だった。その間にショットもぶれ始めて、スコアを作れなかった」。1番パー4で2メートルのバーディーパットを決められず、流れをつかめなかった。
連覇はならず「すごく悔しい形。優勝以外は求められていなかったと思うが、まったくかすりもしないところで回っていたので残念」。バンカーショットやアプローチで沸かせた4日間だったが「そこに頼っているようじゃ優勝争いはできない」と振り返った。
ファンは最後まで「頑張れ」と声援を送ってくれた。「うれしかったし、またアメリカで頑張ろうと思った。今やっていることを形にして、早く次の優勝ができるように」。17日に再渡米し、次週は米サウスカロライナでのCJカップに臨む。