古江彩佳 凱旋連覇“横綱相撲”の国内8勝目 「お茶漬け」験担ぎで重圧克服

 通算16アンダーで優勝し、トロフィーを手に笑顔の古江彩佳
 18番でバーディーパットを決め、ガッツポーズする古江
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 「女子ゴルフ・富士通レディース・最終日」(16日、東急セブンハンドレッドC=パー72)

 首位から出た古江彩佳(22)=富士通=が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算16アンダーで逃げ切った。今大会2年連続3回目の優勝で国内通算8勝目。岩井ツインズの姉・明愛が通算15アンダーで2位、新垣比菜が通算14アンダーで3位。全米女子アマを制した馬場咲希(代々木高)は通算2アンダー49位にとどまった。

 まさに横綱相撲だった。相手に好きなように取らせながら、最後は自分の形で勝つ。古江が最終18番で3・5メートルのフックラインを読み切ってバーディーを決め、通算15アンダーで並んでいた岩井明の猛追を退けた。

 ウイニングパットがカップに沈んだ瞬間は右手で小さくガッツポーズ。「うれしい気持ちでいっぱい。連覇も所属させてもらっている大会で優勝できた」と喜びを口にした。

 2イーグルを奪った前日とは違い、この日はショットもパットも調子はもう一つだった。5番で6メートルを沈めてバーディーを先行するも、6番から15番まですべてパー。この間に岩井明に並ばれ1打リードを許したが、勝負どころの上がり3ホールで本領を発揮した。

 16番パー5で第2打をグリーン奥カラーまで運んでバーディー。この時点で岩井明に並び返し18番のバーディーにつなげた。「今日はパターが入っているわけじゃなかったので最後くらいは決めたかった」と振り返った。

 富士通所属のホステスプロとして大会連覇がかかる試合。そのプレッシャーは相当なものだったが、米ツアー初優勝を果たした7月のスコティッシュ女子オープンで取り入れた験担ぎで克服した。朝食にお茶漬けを食べるというもので「今朝はさけ茶漬けでした。今もルーティンでやってます」と明かした。

 凱旋試合となった今大会を制し、次戦は2週連続で昨年覇者として迎えるマスターズGCレディース(20日開幕、兵庫・マスターズGC)。「来週も地元の大会なのでしっかり頑張りたい」。抜群の安定感と勝負強さに磨きをかけ、2週連続Vに照準を絞った。

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