比嘉一貴 スコット“圧倒”で首位浮上 大学後輩の金谷、蟬川には負けん

 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第2日」(21日、三甲GCジャパンC=パー70)

 日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、5位から出た比嘉一貴(27)=フリー=が6バーディー、2ボギーの66で四つ伸ばし、通算6アンダーで首位に浮上した。2位から68をマークした金谷拓実と、首位から70で回ったアマチュアの蟬川泰果(東北福祉大4年)の大学同窓3人が並んだ。3打差4位にアマチュアの杉浦悠太(日大3年)ら3人。アダム・スコット(オーストラリア)は26位、中島啓太は48位で決勝ラウンドへ。石川遼は7オーバー、67位で予選落ちした。

 先輩も負けていない。10番パー4で左カラーから約4メートルをパターで沈めてバーディー発進した比嘉は、四つ伸ばして首位に浮上。「フェアウエーキープできているのが大きい」と振り返った。

 14、15番を連続バーディーとしたが、16番でピンチを迎えた。左ラフから池越えの第2打は2段グリーンを転がり上がって奥のカラーへ。パターでの第3打は段を下って5メートルもオーバーしたが、返しを真ん中から決めてパーセーブし「これがきっかけでいい流れでいけた」。17、18番の2度目の連続バーディーにつなげた。

 2013年マスターズ覇者のスコットと2日間ラウンド。「飛ばしにいくときの飛距離はえげつない。きょうは50ヤード以上離された」。後半の6番でドライバーの平均飛距離を尋ねると、低い弾道でキャリー300ヤードとの答え。「聞かなきゃよかった。謎にアイアンを飛ばしにいった」と、なぜか力が入って左に引っかけるミスが出てしまったと笑った。

 それでも飛距離や体格差をショートゲームでカバーし、スコアでは圧倒。6月のツアー選手権・森ビル杯を制し、メジャー年間複数回優勝なら史上25例17人目になる。

 首位に並ぶ金谷と蟬川は大学の後輩。自身は先輩の松山英樹を見て育ち「まだ松山さんに追いつけ追い越せという思い」と言う一方で「松山さんのような後輩をリードできる存在になれれば」とも。先頭でゴールを切る気だ。

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