95年ぶりの偉業達成!アマチュア・蟬川が日本オープン制覇「タイガー・ウッズみたいな選手に」

 同組の比嘉一貴(手前左)と健闘をたたえあう蟬川泰果(撮影・坂部計介)
 優勝を決め、ガッツポーズをする蟬川泰果(撮影・坂部計介)
 18番、ウイニングパットを沈め、ガッツポーズをする蟬川泰果(撮影・坂部計介)
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 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・最終日」(23日、三甲GCジャパンC=パー70)

 首位から出たアマチュアの蟬川泰果は2バーディー、2ボギー、1トリプルボギーでスコアを3つ落としたが、10アンダーで逃げ切り、アマチュアとしては1927年の第1回大会を制した赤星六郎以来、95年ぶりの優勝を手にした。

 この日は出だしから連続バーティーと好調をキープしたが、3日目に1オン、1パットのイーグルを奪った9番パー4で乱れた。

 この日は後方、419ヤードのティーイングエリアを使用。1オンは狙えず、フェアウエーからの第2打がグリーン奥斜面のラフに入った。

 ここで「本当にヒヤッとした」と左足下がりのアプローチが2度、ボールの下をくぐる“だるま落とし”となり、連続で空振り。5打目でようやくグリーンに乗せたが、2パットで計7打を要してトリプルボギーとなった。

 後半は我慢のゴルフでパーをセーブ。17番パー3でボギーとし、2位の比嘉一貴に2打差と迫られた。18番パー4はドライバーを持ってのティーショットでフェアウェーを捉えたものの、2打目はグリーン奥のバンカーへ。3打目はピンをオーバーしたが、距離のあるパーパットを沈め「気づいたらガッツポーズしていた」と右拳を振り上げた。

 「プレッシャーよりも良いプレーをしたいと集中していた」と語った蝉川は、21歳265日での日本オープン制覇。初日から一度も首位を譲らない完全優勝で、大会史上4番目となる若さで栄冠を手にした。優勝インタビューでは「見ててすごいとか思ってもらえるタイガー・ウッズみたいな選手になりたい」と力を込めた。

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