蟬川泰果 アマ初のツアー2勝目「自分、何か持ってるな」【一問一答】
「男子ゴルフ・日本オープン選手権・最終日」(23日、三甲GCジャパンC=パー70)
首位から出た蟬川泰果(21)=東北福祉大4年=が2バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの73でスコアを三つ落としたが、通算10アンダーで逃げ切って優勝した。アマチュアが日本オープンを制覇するのは1927年第1回大会の赤星六郎以来、95年ぶり2人目。9月のパナソニック・オープン優勝に続くツアー2勝目は、73年のツアー制度施行以降ではアマ初の快挙となった。蟬川との一問一答は以下の通り。
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-2勝はどちらも地元・兵庫で挙げた。
「ギャラリーの方の声援、パワーがすごくあるんだなと思った」
-18番の第2打はグリーン奥のバンカーへ外した。
「グリーンに乗せれば勝ちかなと、すごく狭いサイドにビタッといきたいと思ったら引っかかった。バンカーからの3打目はカラーまで行ったが、そこから入るのは『自分、何か持っているな』と」
-9番のトリプルボギーはショックではなかったか。
「父や母なら『セーフティーでもとにかく勝て』となると思うが、ギャラリーの方は昨日のようなイーグルを見に来ている。アマチュアの方には打てないショット、パットを1打でもしていく。沸いていただけると、自分自身も楽しい」
-メジャー4冠を目指すきっかけは。
「父がゴルフが大好きで。マスターズや米ツアーの中継でウッズが大歓声を受けているのを見てプロゴルファーになりたい、ああいう舞台で勝ちたい、と物心ついたときから感じていた」
-30歳まで日本ツアーで、と考えるようになったのは。
「今年の冬。通用しない部分もあって、プロになるか、就職も考えて円形脱毛になるくらい悩んだ。やるからには盛り上がっている野球やサッカーに勝つくらいの競技にしていきたい気持ちが強い」
-先輩の金谷は、大学入学時には甘さもあったと話していた。
「中島啓太、金谷さん。自分は目立つような成績がなくて、試合でもなかなか勝てなかった。悔しい思いをしてたので、自分の中でははい上がってきた。ど根性精神、雑草魂で来た」
-初のアマ2勝は誇らしいか。
「松山さんでも2勝はしていないので。そういう意味では『自分、やるな』と思っている」