星野陸也 地元茨城で今季初V 「今度こそはという気持ちだった」6年前からの夢叶え涙
「男子ゴルフ・平和PGM選手権・最終日」(30日、PGM石岡GC=パー70)
首位から出た地元茨城県出身の星野陸也(26)=興和=が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算22アンダーで逃げ切った。今季初優勝で昨年5月のアジアパシフィックダイヤモンドカップ以来の通算6勝目。岩崎亜久竜、C・キムが通算17アンダーで2位。大型ルーキー中島啓太は通算15アンダー5位、石川遼は通算8アンダー29位だった。
短いウイニングパットを沈め、星野は両手を突き上げた。日大の後輩・岩崎や堀川、大岩らから“ミネラルウオーターシャワー”で手洗い祝福を受け、くしゃくしゃの笑顔で逃げ回った。
コースから車で30分の笠間市内に自宅がある。プロ転向した6年前から地元茨城の大会で優勝するのが夢だった。今季はこの試合までツアー選手権など3試合ありながらもV逸(2位、6位、7位)。ようやく悲願の優勝を果たし、優勝インタビューでは涙で2度も声を詰まらせた。
「地元で今年4回目で今度こそはという気持ちだった。涙はプレー中から出そうになった。地元の方たちにいつも応援してくださってありがとうという気持ちです」
2位に1打差単独首位で最終日に臨んだ。スタート前はクラブハウスのトイレの鏡に映った自分を見て「そんな悲しい顔をしていたら勝てない。攻めるんだゾ」と気合を入れた。言葉通りに目標の20アンダーになっても攻め手を緩めず、16番パー5では手前バンカーからの3打目をカップインさせるイーグルを奪い、優勝を確実にした。
この優勝で賞金ランク3位に浮上した。トップの比嘉とは約5657万円の差があるが「賞金王争いになんとか滑り込めた。もう1回は勝って、なんとか狙っていきたい」。地元優勝で弾みをつけ、大まくりを目指す。