蟬川泰果 プロ初戦は出遅れ70位 パット不調響く「悔しい。この位置は久々」
「男子ゴルフ・マイナビABCチャンピオンシップ・第1日」(3日、ABC・GC=パー72)
日本オープン選手権で95年ぶりにアマチュア優勝し、プロ転向初戦となった蟬川泰果(21)=東北福祉大4年=は2バーディー、4ボギーの2オーバー、74で70位と出遅れた。河本力が8バーディー、1ボギーの7アンダー、65で回り、単独首位に立った。トップと1打差の2位に賞金ランキングトップの比嘉一貴と、今平周吾が続いた。
注目のプロ初ラウンドは、ほろ苦い結果だった。アマチュアで「日本一」の称号を手にした蟬川。地元で2オーバー、70位という滑り出しに「悔しいですね。この位置は久々」と唇をかんだ。
パットの不調が響いた。「まっすぐ構えているつもりでも左に飛んでしまった」。感覚のずれを最後まで修正できなかった。
パー5の18番は短いバーディーパットを外し、思わず立ち尽くした。パーにとどまり「あれを外すかなと思った。自分じゃない感じがした」と率直な言葉でショックを表した。
「TAIGA SEMIKAWA」とプリントされたピンクのタオルを持ったギャラリーから声援を受け「それだけ注目されている」。意気に感じ、後押しを力に変えた。12番パー3では直接カップに吸い込まれるかという高精度のティーショットで沸かせた。
予選通過ラインが気になる位置でも、見せ場をつくった。「うまくかみ合ってくれば上位にいける」と2日目の巻き返しを誓った。