蟬川泰果 スーパーショット“魅せた” プロ転向初戦で予選突破「いけるところまで」

 「男子ゴルフ・マイナビABCチャンピオンシップ・第2日」(4日、ABC・GC=パー72)

 70位で出たプロ転向初戦の蟬川泰果(21)=東北福祉大4年=が6バーディー、2ボギーの68と伸ばして通算2アンダーの40位で予選を通過した。7バーディー、3ボギーの68で回った河本力が11アンダーとして首位を守った。1打差の2位に65をマークした稲森佑貴、さらに1打差の3位に今平周吾が続いた。

 蟬川が70位から巻き返した。「やらないといけないという意識に変わった。昨日は覚悟が足りなかった」。予選通過を果たし、表情を引き締めた。

 2ホール目、11番(パー4)のバーディーが契機となった。大きく右へ曲げた1打目は隣の12番に面した急斜面へ。約130ヤード先のグリーンとの間に高い林が立ちはだかる厳しい状況だった。

 ウエッジで十分な高さを稼ぎ、左へ回り込むようスピンをかけた一打で、ピン右奥に乗せた。下り6メートルのフックラインも読み切り、ボールがカップに沈むと右拳を握った。

 スーパーショットで沸かせ「かっこいいなと自分でも思う。“魅せる”ことができた」と気分も乗った。初の賞金獲得が決まり、首位とは9打差。「いけるところまで、まくってやろうと思う」と言葉に力を込めた。

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