女子ゴルフの大王製紙エリエール・レディースは１７日に愛媛県松山市のエリエールＧＣ松山（６５７５ヤード、パー７１）で開幕する。１６日はプロアマ戦が行われるなどし、渋野日向子の妹で、アマチュアの暉璃子（きりこ、１９）＝明大２年＝はパッティンググリーンなどで調整。初出場のレギュラーツアーで目標に予選突破を掲げた。

　上下白のウエアは姉の“お下がり”。自身初のツアー出場を控えた暉璃子は練習場でアプローチ、バンカーショットを調整。「活躍されているプロの方々が最終戦に向けて緊張感がある中で、自分もちょっと緊張しています」と初々しい表情で話した。

　前日１５日は、姉・日向子の２４歳の誕生日。米ツアー最終戦に臨む姉には家族のグループＬＩＮＥで「おめでとう」と祝福し、「ありがとう」と返信があったという。

　１９年大会の覇者である姉からアドバイスはなかったが「寒いよ」とウエアを貸してくれたという。「お下がりや借りたもの。サイズがちょうどいい」と照れくさそうに話した。

　将来的な目標はプロ転向だが「大学の勉強とゴルフを４年間きっちりやって、卒業後にプロテストを受けたい」という。明大のユニホームを着て戦う今大会の目標は「予選通過です。とりあえず」と暉璃子。姉より飛ぶというドライバーショットを武器に、プロの胸を借りる。

　◆渋野暉璃子（しぶの・きりこ）２００３年１月２２日、岡山市出身。姉・日向子の影響で６歳でゴルフを始め、姉と同様にソフトボールにも親しんだ。県内有数の進学校・岡山朝日から明大に進み、ゴルフ部に入部。今年の全国女子大学ゴルフ対抗戦団体４位、全日本女子大学ゴルフ選手権団体３位。ドライバーの飛距離は２５０ヤード。１６２センチ。