川崎春花 新人戦は2日間トップ譲らず完全V 今季最終戦で有終の美「100点以上」
「女子ゴルフ・JLPGA新人戦・加賀電子カップ・最終日」(9日、グレートアイランドC=パー72)
首位から出た今年の日本女子プロ選手チャンピオン・川崎春花(19)=村田製作所=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算7アンダーで優勝した。永嶋花音が通算6アンダー2位。高久みなみ、竹田麗央が通算5アンダー3位に並んだ。
ヒヤヒヤものの優勝だった。最終18番。川崎が8Iで打った残り136ヤードの第2打はグリーン左の池にポチャリ。1罰打の第4打は残り104ヤードから。うまく2メートルにつけたものの、下りの難しいラインが残った。
ここからがメジャータイトルホルダーの真骨頂だった。このウイニングパットを確実に沈めて、2日間トップを譲らずにVゴールへ。外すと永嶋に並ばれたが「花音ちゃんが上がってきているのは知らなかった。とりあえずこのパットは決めようと思って打った。入ってよかったです」とさらりと振り返った。
狙って取ったタイトルだった。過去の優勝者には尊敬する上田桃子の名もあり「目標にしてきた大会で勝って今年を締めくくれたのはうれしい。私が上田さんを尊敬しているように、私も尊敬されるプロになりたい」と充実感を漂わせた。
今季はメジャーの日本女子プロ選手権など2勝をマークし、メルセデスランキングは15位も賞金ランクは8位。最後は新人戦も制し「去年の今ごろは想像もしていなかったことが起こった。100点以上つけられる」と自己評価した。
来季の目標はズバリ年間女王に当たるメルセデスランキング1位。「来年は常に上位でプレーしたい。あの選手は強いと思われるようになれたら」。穏やかな笑顔でさらなる飛躍を誓った。