ジャンボ尾崎が原英莉花、西郷真央の活躍に太鼓判「嫌というほど苦しんだ」「間違いなくよくなってる」
男子ゴルフ界のレジェンド、尾崎将司(76)=フリー=が11日、千葉市内にある自身の練習場で取材に応じ、教え子の今季の活躍に太鼓判を押した。昨季未勝利に終わった原英莉花について「英莉花もよくなってる。今年は英莉花も期待だな」と話した。
具体的によくなっている点については「顔だな。金髪に染めたり。すごいよ。ゴルフ以外でいつも主役だもんな」と笑わせたが、それは本人にも伝えているという。今年はゴルフで主役になれる状態かと問われると「と、思う。去年1年間、嫌というほど苦しんだからね」と優しいまなざしになった。
原は昨季前半戦は腰痛などに悩まされ、後半戦は優勝争いに絡みながら勝ちきれなかった。「体が悪いと本人が分かってきて。『今年は頑張る』と言い切ったもん。そうじゃないと、今年を外したら自分はない、というくらい」と、師匠に対して並々ならぬ決意表明があったと明かした。
また、昨季初優勝から5勝を挙げながら、終盤戦で大きく調子を崩した西郷真央へのアドバイスについては「本人は悩んでるから、たまにちょこちょこっと言うくらい」。それでもこのオフ期間中に「間違いなくよくなってる」と話した。
この日は「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクションsupported by ISPS HANDA」の中学、高校生への入会テストを実施。先週の週末と合わせて3日間で男子6人、女子17人の計23人が参加した。これからプロを目指す若者には「自分の殻を破って、新しい自分を作ることが最大の目的だから。前向きに捉えられるようになってもらえば一番いい」とエールを送った。
先月24日に76歳になった自身のゴルフの状態や試合復帰については「それは横に置いといて」と多くを語らず、今年の目標についても「ああしたい、こうしたいというのはない。ないけど、(朝)起きてここ(練習場)でうろうろしたい、というのはある」と自然体を強調した。
人生100年時代と言われるが「それは我々みたいに若いときに体を使いすぎていたり、うまいもの食い過ぎたり。そういう人間が100歳まで生きるわけない」と笑顔。「だから、いつポッと、(朝)もう起きなかったらそれでもいいなという感じ。一番心配するのは風呂場でこけて起きてなくなってそのまま。こういうのは嫌」と言って笑わせた。