女子ゴルフのダイキンオーキッドレディースは３月２日、沖縄県の琉球ＧＣで開幕する。昨季は今大会で初優勝を果たした西郷真央がその勢いのままメルセデスランキング２位に輝いたように、今季開幕ダッシュを決めるのは誰か。注目選手の動向を探った。第１回は昨年メルセデスランキング１位の山下美夢有（２１）＝加賀電子。

　山下は昨季メジャーのワールドサロンパスカップ、ツアー選手権リコーカップなどで５勝をマークし、日本選手初の平均ストローク６０台を達成した。過去の今大会成績は一昨年２５位、昨年４位。今季は初の頂点を目指すわけだが、実力的に頭ひとつ抜けている。

　このオフは昨年同様に１年間の長丁場を戦い抜く体力づくりに重点を置いた。特に鍛えたのはスイングの土台となる下半身。食事面、栄養面も意識しながら体調管理をしっかりと行ってきたという。

　山下美夢有の話「昨年で特に印象に残っている試合はサロンパスカップです。その前まで３週連続で予選落ちをしていましたが、公式戦で優勝できたこと、そして、その後につながる流れができたので、とても印象に残っています。昨季の評価ポイントはショットの精度が上がったこと。平均ストローク６０台を達成できたのも、そのおかげです。オフの間もショートゲームを中心に、さらにショットの精度アップを目指して練習に取り組んでいます。ダイキンは風が強く、コースセッティングも難しいですが、今季１勝目を目指してベストを尽くします」