田村尚之プロ 金谷選手アジアンツアー優勝おめでとう

 沖縄での合宿中に、嬉しいニュースが飛び込んできました。

 広島県出身の金谷拓実選手が、アジアンツアーのインターナショナルシリーズ・オマーンで優勝しましたね。誠におめでとうございます。アジアンツアーの中でもインターナショナルシリーズは高額賞金ですから…優勝賞金が5000万円弱!羨ましい限りです。

 実は金谷選手とは、昨年末に広島市内のとある個人病院で偶然出会いましてね。お互い新型コロナワクチンの接種に行ってまして。私は4回目でしたが、金谷選手は3回目。金谷選手はアジアンツアー出場に備えて来ました、ということでした。2回接種では、帰国時に陰性証明が要りますからね。

 金谷選手とは一昨年の3ツアーズで久々に一緒にプレーして、彼の成長、特に人間性の成長を目の当たりにして嬉しく思ったのを覚えています。彼は基本的にオールラウンドプレーヤーですが、技術的に特に優れているのはパッティングですね。とにかくパターの芯でボールを打つ技術は絶品です。プロゴルファーでも、パターの芯で常にボールを打つのは難しいんですよ。それを彼は、百発百中、芯で捉えることができます。

 というのも、以前ゴルフ雑誌の企画で彼と共演したんですが、その時彼に教えてもらったのが、パターフェースの芯の付近に2本の爪楊枝を立ててセロテープで貼って、それでボールを打つ練習法でした。2本の爪楊枝の幅は、ボールをフェースにくっ付けて、ボールに触れるかどうかギリギリの狭い幅なんですよね。

 彼は何球打っても全てボールを芯で捉えて真っ直ぐ転がりますが、私は爪楊枝の幅にちょっと余裕を持たせて始めましたが、何回やっても3球目までにどちらかの爪楊枝にボールが当たって、45度ほど左右のどちらかにボールが飛び出してしまう始末でして…。

 これで世界ランキングもジャンプアップしますから、マスターズ出場などの楽しみが見えてきましたね。

 ◆田村 尚之(たむら・なおゆき)1964年6月24日生まれ。廿日市市出身。修道中時代に関西ジュニアで優勝。高校、大学ではいったんゴルフを離れ、東京理科大卒業後、マツダ勤務時代に再開。現在は呉市の河商に勤務する。アマ時代の主な成績は日本ミッドアマ優勝3度、日本オープンベストアマなど。倉本昌弘プロの勧めでプロ転向を決意し、13年プロテストに一発合格。シニアツアー通算2勝。173センチ、65キロ。家族は妻と2子。長女は中国放送の田村友里アナウンサー。

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