佐久間朱莉 自己新&大会コースレコードタイ63 ジャンボの「縦振り」指摘を修正で首位発進

 佐久間朱莉
 9アンダー暫定首位でホールアウトし、同組の阿部未悠(左)と抱き合う佐久間朱莉
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 「女子ゴルフ・明治安田生命レディス・第1日」(9日、土佐GC=パー72)

 雷雲接近のため21分間の中断後にサスペンデッドとなり、13組39人が競技を完了できなかった。ホールアウトした選手では、佐久間朱莉(しゅり、20)=大東建託=が10バーディー、1ボギーの大会コースレコードタイ63をマークし、9アンダーで暫定首位に立った。1打差の同2位に三ケ島かな、2打差の同3位に岩井明愛がつけた。今季国内初戦の古江彩佳とホステスプロの勝みなみは4アンダーの同5位。

 猛烈なロケットスタートだ。2ホール目の11番パー4で95ヤードの第2打を1メートルにつけてバーディーとした佐久間は、次々とスコアを伸ばした。「途中まで自分でもびっくりするくらい。ショットもパットもよく、バーディーパットをたくさん打てた」。3連続と2連続が2度ずつの計10バーディー。ツアーでの自己新63で大会コースレコードに並んだ。

 師匠の助言に感謝した。ショットの当たりが薄く、調子を落としていた1月末、千葉市内のジャンボ邸で尾崎将司からスイングが「縦振りだな」と指摘された。2月の宮崎、沖縄合宿でクロス気味だったトップの形をシャローにするイメージで修正。「先週、いい感じに戻ってきた。まだまだだけど、少しずつ戻ってきた」と開幕に間に合わせ、この日の爆発につなげた。

 ツアー本格参戦1年目の昨季は全38試合に出場し、年間ポイントランク33位で今季の初シードを獲得した。ただ、10月末の樋口久子・三菱電機レディースで自己最高3位に入るなど好調を維持して年を越したつもりが、気づかないうちにスイングを崩していた。

 魔法のような助言をくれた師匠には開幕前、「今シーズンは初優勝できるように頑張ってきます」と伝えた。黙ってうなずくだけだったというが「何も言葉はないけど、ジャンボさんらしいなって」。昨季は同学年の岩井千怜や1学年下の川崎春花らに先を越された初勝利。開幕2戦目で目標を達成し、恩返しする。

 ◆大会コースレコードタイの63(9アンダー) 佐久間朱莉が9日の第1ラウンドで達成。14年の最終第3Rで表純子が達成している。

 ◆佐久間朱莉(さくま・しゅり)2002年12月11日、埼玉県川越市出身。3歳から父の影響でゴルフを始めた。ジャンボ尾崎アカデミー出身で、尾崎将司に現在も師事する。21年6月のプロテストにトップ合格し、同11月に下部ツアーの京都レディースで優勝。QTランク上位の資格で臨んだ22年は全38試合に出場し、ポイントランキング33位で今季シードを獲得。趣味は映画鑑賞。埼玉平成高卒。大東建託所属。155センチ。

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