馬場咲希 耐えて首位と5打差4位 史上8人目アマVへ「楽しむだけ」
「女子ゴルフ・Tポイント×ENEOS・第2日」(18日、鹿児島高牧CC=パー72)
4位から出たアマチュアの馬場咲希(17)=東京・代々木高2年=は3バーディー、1ボギーの70でスコアを二つ伸ばし、通算8アンダーの4位で最終日を迎える。通算13アンダーで初日から首位を走る上田桃子とは5打差と広がったが、2019年の古江彩佳以来史上8人目のアマチュア優勝を目指す。
苦しみながらもV戦線に踏みとどまってみせた。中盤は思うように伸ばせなかったものの、終盤にスコアを二つ伸ばして通算8アンダーに。首位とは5打差と広がったが「この位置で戦えていることがすごくうれしいこと」と前を向いた。
出だしの1番パー5は武器の飛距離を生かして連日の2オンに成功。8メートルにつけてのイーグルパットは「入ったかと思いました」と手応えがあった。結果的にはわずかに外れたが、楽々のバーディー発進を決めた。
ただ、以降はバーディーチャンスにつけてもパットが決まらない。「ずっとショートしてた」と強気な姿勢を欠き、「気持ち的に打てない感じが多かった」と振り返った。
我慢のゴルフが続いたが、終盤にようやく吹っ切れた。きっかけは15番の長めのパーパット。「強気で打った」というパットが決まると、エンジンが掛かった。16番では返しの2・5メートルを沈めてバーディー。17番も4メートルを沈め、会心のガッツポーズが出た。
史上8人目のアマチュア優勝が懸かる最終日。「緊張はすると思いますけど、自分自身では楽しむだけと言い聞かせてやりたい」と自然体で猛チャージの逆転Vをつかみ取る。
◆アマチュアのツアーV これまで7人が達成。馬場が優勝すれば2019年10月の富士通レディースで、古江彩佳が通算17アンダーで優勝して以来となる。