石川遼、3打差3位にも前向き「全体的にいい方向に行っている」

 スタート前の記念撮影で笑顔を見せる石川遼(中央)と青木功氏
 最終日、ホールアウトする石川遼
 1番のティーショットを放つ石川遼
3枚

 「男子ゴルフ・東建ホームメイト・カップ・最終日」(2日、東建多度CC名古屋=パー71)

 男子ゴルフの今季開幕戦。首位から出た石川遼は5バーディー、2ボギーの68でスコアを3つ伸ばし通算17アンダーとしたが、3打差の3位に終わった。「全体的にすごくいい方向に行っていると思う。今週優勝するために必要なことをできなかった」と4日間を振り返った。

 前日まで「課題に向き合いながらコツコツと」と繰り返してきたが、この日は優勝を「結構意識していた」。1番パー4はピン右上からの4メートルを沈めてバーディー発進。2番パー4も1メートルにつけて連続バーディーとしたが、3番パー3は10メートル以上の下りを3パットのボギーとした。

 「パットのタッチが4日間ずっと合わなくて苦労した」。足の裏で感じるグリーンの硬さと実際の速さが合わず、特に上りが「打てども打てども届かない、という感じになってしまった」という。

 ただし、これまでの経験上「グリーンのタッチが合っていないのに優勝争いするのは基本ない」と言うにもかかわらず、最終日最終組で戦えたのは「好材料」とも。ドライバーショットは大会を通して高い確率でフェアウエーを捉え、有利に試合を運んだ。この日は左ドッグレッグの8番パー4で右にすっぽ抜ける大きなミスが出たが、ここで石川らしいリカバリーショットを披露した。

 3番ユーティリティーで土手を上かつ、木の枝の下を通し、さらに意図的に「20ヤードくらいスライスをかけ(て右に曲げ)る感じ」というショットは、グリーン手前の花道へ。「思った通りに打てた」とアプローチで1・5メートルにつけてパーセーブしてみせた。

 後半の12番パー5では「8番ですっぽ抜けたのに12番で打てたのは収穫。イーグルチャンスにつけられた」とドライバーを使ってドローボールで攻め、2オン2パットのバーディー。17番パー5もドライバーで攻めてバーディーとし「イーグルが欲しかったときに取れなかっただけで、可能性を感じた」とショットへの大きな手応えを口にした。

 「いいスコアを高い頻度で出せる」という理想を実現するための、スイング改造などの取り組みは4年目に突入した。次戦の関西オープンへ向けても「特にここを修正したいというのは正直ない。日に日に同じ感じでできているので、その中で一つ一つの精度を高めていく練習をしていく」と言い切る。2023年は優勝を争う石川を何度も見られそうな予感だ。

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