松山英樹 2度目Vへ首位と6打差26位発進 チャンス生かせず「苦しい」
「米男子ゴルフ・マスターズ・第1日」(6日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
2021年以来2度目の優勝を目指す松山英樹(31)=LEXUS=は2バーディー、1ボギーの71で26位につけた。フェアウエーキープ率100%とティーショットの安定感は光ったが、アイアンショット、パターともに苦戦気味だった。初出場の比嘉一貴(27)=フリー=は2バーディー、3ボギー、1トリプルボギーの76で73位と出遅れた。65をマークした世界ランク3位のジョン・ラーム(スペイン)ら3人が首位に立った。タイガー・ウッズ(47)=米国=は74で回って54位。
60台をマークした選手が16人と伸ばし合いの中で、大きくスコアを伸ばせず。初日、アンダーパーの滑り出しにも、ホールアウト後の松山の表情は今一つ晴れなかった。
上々の出だしだった。10年連続12度目出場と慣れ親しんだマスターズの舞台。まずは2番パー5であっさりと2オンに成功した。2パットできっちり沈めて、あいさつ代わりのバーディー発進。9番パー4では、フェアウエーからの第2打をピン左手前3・5メートルにつけて2つ目を奪った。
しかし、随所で作ったチャンスをものにできなかった。6番パー3では15メートルのロングパットが惜しくもカップに蹴られると、7番は1・5メートル、13番では2メートル、15番では3メートルと、短い距離のバーディーパットを決めきれず。パターは終始、歯車がかみ合わなかった。
パット数31は全体50位と低空飛行で「入っていないので苦しい。明日は入ることを期待して練習したい」と振り返った。修正点は2日目以降に残すまいと、報道陣の取材に答えた後は、すぐさま練習グリーンに向かった。
持ち味のショット力にも不満を残す。フェアウエーキープ率は100%とティーショットは抜群の安定感を発揮しながらも、アイアンショットは「縦距離がずれている」と、セカンドショット以降は距離感をつかめなかった。
ただ、課題を残しながらも1アンダーと、優勝経験者の底力を発揮した。心配された首痛も「痛みなくできた」と問題はない。不安要素を払しょくし、2日目の巻き返しで一気に上位へと躍り出たい。