ウッズ棄権 大会最多タイ記録23連続予選通過も無念 事故で負傷の右足「痛い」

 「米男子ゴルフ・マスターズ・第3日」(8日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われたが、悪天候により2日続けてのサスペンデッドとなった。第2ラウンドの12番からプレーを再開したタイガー・ウッズ(47)=米国=は2バーディー、3ボギーの73をマーク。通算3オーバー49位で、大会最多タイ記録の出場23大会連続予選通過を果たしたが、第3ラウンドの17番の途中でサスペンデッドとなった後、翌日残りをプレーする前に棄権した。日本勢では松山英樹が第3ラウンド11ホール終了時点で、通算2アンダーの暫定17位。比嘉一貴は予選落ちした。

 「このゴルフ場はいつも好きだし、このイベントをプレーするのも大好きなんだ」。第2ラウンド最終18番。ウッズがボギーパットを沈めると、パトロンたちから温かい拍手が送られる。ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)とフレッド・カプルス(米国)に並ぶ大会最多タイの出場23大会連続予選通過。愛するマスターズでまたひとつ偉業を重ねた。

 不運なショットも前向きに捉えた。15番パー5。フェアウエーから高く打ち出した第3打はピンに直撃。軌道が変わると下りの傾斜を伝い、カップから8メートルも離れたところで止まった。それでも、この長いバーディーパットを沈めて右手でガッツポーズ。「(第3打がグリーン手前の)池に入らなかった。だから良かったよ」とポジティブに振り返った。

 大雨の中、引き続き臨んだ第3ラウンド。2021年2月の自動車事故で負傷した右足が2日目終了時に「痛い」と話していたウッズに余力はなく、顔をゆがめるシーンが目立った。イン発進の10番でボギーをたたくと、14番でもボギー。さらに15、16番と連続で池に落とし、連続ダブルボギーで通算9オーバー。17番の第2打をバンカーに入れたところで順延となった。

 そして一夜明けた早朝、残りホールをプレーする前にケガのために棄権することが大会主催者から発表された。1995年からマスターズに出場しているが、初めての棄権。自身のSNSを更新し、「足底筋膜炎の再悪化により途中棄権することになり、残念です。ファンの皆さん、愛と応援を見せてくれたマスターズに感謝してます」とつづった。ウッズにとっては苦渋の決断だったに違いない。

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