67歳・倉本昌弘 10年ぶり予選通過 年長記録史上2位 念願叶うも「今年を最後に」
「男子ゴルフ・関西オープン・第2日」(14日、泉ケ丘CC=パー71)
ツアー通算30勝の永久シード選手、倉本昌弘(フリー)が2バーディー、ボギーなしの69で回り、通算2アンダーの39位で10年ぶりに予選通過した。67歳217日での通過は、2006年つるやオープンでの杉原輝雄の68歳311日に次ぐ、ツアー史上2番目の年長記録となった。倉本はプレー後、今季限りでのツアー撤退を明らかにした。首位は通算10アンダーの永野竜太郎(フリー)。石川遼(CASIO)は68で回り、ツアー最長に並ぶ15ラウンド連続60台のスコアをマークした。
倉本は予選カットラインを2打上回り「予選を通るつもりでここに来た」と、してやったりの表情だった。バーディーの14番は第2打を1・5メートルに寄せ、17番は残り171ヤードを7番アイアンで2メートルにつけた。
「バーディー合戦のコースだったら全くだめだろうが、こういう(狭くて落とし所の絞られた)コースは向いていると思っていた」。杉原に次ぐ年長記録。コースの設定距離が年々伸びている中「杉原さんのころのコースならエージシュートもできるかな」とおどけた。
昨年まで8年間、日本プロゴルフ協会会長を務め、練習もままならなかった。昨年のレギュラーツアーは5大会に出たが、すべて予選落ち。もう一度通りたい思いは冷めなかった。念願がかない「実はレギュラーツアーは今年を最後にしようと思っている」と爆弾発言。永久シード(25勝以上)を持つが、自分が出ることで若手の出場枠が1つなくなることが心苦しいようだ。
5月には2試合に出る。「4日間できるだけでうれしい」と、上機嫌でファンとの記念写真に応じた。