「桜美式」後藤未有 首位タイ発進 未勝利の個性派ミレニアム世代「ライジングパット」好調

 「女子ゴルフ・フジサンケイレディース・第1日」(21日、川奈ホテルGC富士C=パー72)

 プロ3年目で未勝利の後藤未有(22)=大東建託=が6バーディー、2ボギーの4アンダー67をマークし、仁井優花とともに首位に立った。68で回った川岸史果、神谷そら、荒川怜郁が1打差の3位。安田祐香、岩井千怜、上田桃子、佐藤心結、権藤可恋が2アンダー69で6位に並んだ。

 個性派プロが名門川奈で躍動した。4番からと9番からの2度の3連続バーディーを記録。昨年の住友生命レディース東海クラシック以来の首位発進を決め「すべてが完璧にいっていたら、(アンダーが)七つ、八ついっていたと思う」と振り返った。

 “レジェンド”宮里藍さんにあこがれて4歳でゴルフを始め、5歳でテンフィンガーグリップなど「桜美式」ゴルフで知られる篠塚武久氏に師事。以来、現在まで右手小指と左手人さし指を絡めない同グリップを貫いてきた。

 この日は「桜美式」のもうひとつの特長の「ライジングパット」で好スコアを呼び寄せた。後藤は「オープンスタンスで半身に構えるとラインを両目で見られる。(ストロークで)ヘッドを(昇る太陽のように)上げることでボールに順回転を与える」と説明。5番は15メートルを沈め、6番も奥カラーから4メートルをパターで決めた。10、11番も10メートルのバーディーパットを打ち切った。

 米ツアーで活躍する古江彩佳、西村優菜と同じ2000年生まれのミレニアム世代に属するが、レギュラーツアーは未勝利。「トップテンとかで満足せず、勝ちにこだわっていきたい」。個性を生かし、今週こそ初優勝を奪い取る。

 ◆後藤未有(ごとう・みゆう)2000年9月29日、北九州市出身。沖学園を卒業し、2021年にはステップアップツアーで1勝を挙げた。昨季は予選落ち14度も、トップ10に7度食い込んだ。昨季のメルセデス・ランキングは37位。157センチ、58キロ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス