岩井明愛 リベンジ熱望 双子姉妹プレーオフ敗れ「8割悔しい、2割うれしい」
「女子ゴルフ・RKB×三井松島レディース・最終日」(14日、福岡CC和白C=パー72)
岩井千怜(20)=Honda=がツアー史上初となる双子姉妹のプレーオフ対決を制した。首位と4打差の7位から出ると、7バーディー、ノーボギーの65と猛チャージをかけ、通算11アンダーで並んだ姉の岩井明愛、山下美夢有とのプレーオフに突入。2ホール目にバーディーを奪い、逆転で今季初優勝を飾った。
プレーオフで敗れた姉の岩井明は「8割は悔しくて、2割は千怜が勝ってくれてうれしいです」と唇をかみしめながらも、妹の優勝を祝福した。
果敢に攻めた。10アンダーで迎えた正規の18番で「(グリーンに乗せる)チャンスがあれば狙いたい」と右ラフからの第2打は直ドラを選択。2オンとはならなかったがバーディーを奪った。
プレーオフ2ホール目も第2打は直ドラ。グリーン手前に運ぶも「結果的にはミスショットで(グリーンに)届かなかった」と振り返る。それでもアプローチで挽回してピン左2メートルにつけたが、バーディーパットを外して肩を落とした。
同ホールの千怜の直ドラには「千怜も来るだろうな」と予感していたという。「(次は)勝ちたい。楽しかったし、良い経験になった」とリベンジを熱望していた。
◆男子ツアーでは尾崎兄弟がプレーオフ 1973年以降では89年9月24日のジュンクラシック最終日に、通算9アンダーで並んだ尾崎健夫、直道兄弟のプレーオフが実現。2ホール目に健夫がパー、直道がボギーで兄に軍配が上がった。6位に終わった長兄の将司は「二人ともよく戦った」とねぎらった。3兄弟のプレーオフ成績は将司が12勝8敗、健夫と直道がそれぞれ5勝3敗と数多く経験しているが、兄弟で戦ったのはこの1度だけ。