「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第３日」（２７日、グランディ浜名湖ＧＣ＝パー７２）　

　４６位で出た川崎春花（２０）＝村田製作所＝が７連続を含む１０バーディー、１ボギーの６３でスコアを九つ伸ばし、通算１０アンダーで首位と７打差の７位に浮上した。６３は前日に岩井千怜がマークした６４を１打更新する大会コースレコード。２位で出た山下美夢有が６６で通算１７アンダーに伸ばし単独首位。最終日にツアー史上初の４日間大会２週連続優勝を狙う。１打差２位に佐久間朱莉がつけ、２日目首位の岩井千は４打差３位に後退した。

　ラスト２ホールは打つたびに顔をしかめた。後半の１番から７連続バーディーとした川崎は、８番で１２メートルから３パットのボギー。「悔いは残るがリズム良く回れた。こんなにバーディーが取れるとは」と振り返った。

　前日から持病の腰痛がひどくなり「朝は棄権も覚悟した」。それでも１０番のバーディー発進で「うれしくなって続けようと。『バーディーが薬』ってこういうことだな」と波に乗った。

　帯同する父・太郎さんは「後半も棄権しようと思った」と状態を明かしたが、７連続でツアー記録まであと１に迫った。「１ホールずつ一生懸命に消化しようとした。きょうのような心の持ち方でいたら、自然とバーディーが来るというのは新しい学び」と川崎。「あしたも完走を目指したい」と無欲で最終日に臨む。