金谷拓実VS中島啓太 3週連続最終組でライバル一騎打ち 2週連続完全Vへ金谷「お互いにいいプレー引き出せている」
「男子ゴルフ・ASO飯塚チャレンジド・第3日」(10日、麻生飯塚GC=パー72)
前週に国内メジャーを初制覇した金谷拓実(25)=Yogibo=が9バーディー、1ボギーの64と伸ばし、通算25アンダーで初日からの首位を守った。2021年にアマチュア優勝している中島啓太(22)=フリー=が3打差の2位に続いた。通算16アンダーの3位に塚田陽亮や平田憲聖ら5人が並んだ。
ライバル同士の事実上の一騎打ちとなる。同組で回った金谷と中島が3週連続の最終日最終組へ。詳細な記録が残る1985年以降では、94年の尾崎将司以来2人目となる2週連続で第1日から首位を譲らない完全優勝を狙う金谷は「お互いにいいプレーを引き出せている」と口にした。
17番で2打差に詰め寄られた2学年上の金谷は「接戦になるのは分かっていた」と18番で意地を見せる。6メートルのバーディーパットを沈めて突き放し、思わずガッツポーズ。「ベストのプレーができた」と胸を張った。
アマチュア時代からしのぎを削り、練習もともにしてきた2人。金谷は「啓太君がいるからここまで頑張ってこられた」と言う。ただ、この日はラウンド前にあいさつを交わしただけで会話はなく、緊張感を漂わせた。
中島は「9アンダーで回っても一つしか縮まらない…。でもその免疫はついている」と苦笑い。「金谷さんも人間なのでプレッシャーは感じていると思う」と、逆転でのプロ初優勝へ食らい付く覚悟だ。